開園式日程など確認した牡丹園保勝会理事会
須賀川牡丹園保勝会理事会と評議員会は22日、市牡丹会館でそれぞれ開かれ、柳沼直三理事長は今年の開園式を4月21日とし、地温の推移などから牡丹開花は平年並みとの見込みを説明した。
柳沼理事長は「今シーズンは観光面で見通しの明るい状況になりつつあると期待しています。かつてのにぎわいが戻ってこられるよう、今年の有料公開も関係機関とさらなる連携を深めて準備を進めてまいります。今年は4月21日に開園式を開き、開花状況を見極めながら有料公開を迎えます。桜は平年よりも早まっていますが、牡丹はつぼみが少しずつ膨らむ状況で、これまでの地温の推移状況から考察すると、開花は平年通りではないかと見通しています。ゴールデンウイーク中は市民有志の皆さまの様々な催しを楽しんでいただければと思います」とあいさつした。
議事は今年度職務執行状況報告、新年度事業計画・収支予算について審議した。
新年度も250年余の歴史と伝統を郷土の文化的・学術的遺産として次の世代に継承するため、牡丹品種の保存・改良、牡丹樹・苗木栽培、牡丹園公開などの公益目的事業に取り組む。
牡丹保存・改良は、国指定ほ場、銘柄牡丹、中国牡丹など各種系統の特性をもったエリアに分けて、土壌づくりなどで樹勢を高めて病害虫の侵入を抑え、現在ある品種を絶やすことのないよう努める。
市フラワーセンターは、花と緑のまちづくりを推進するため、広く成果を一般公開するとともに、牡丹や草花の栽培や供給に取り組み、各種体験事業やフラワーアレンジメント教室などを開講する。牡丹園の歴史や花について学べる教室に県内小学生を受け入れる。
「自然を楽しむ花講座」は6月20日から来年3月5日、「牡丹栽培管理者要請実践講座」は5月9日から来年2月20日の開講を予定している。
市牡丹会館は国指定名勝「須賀川牡丹園」に関する資料の保存・公開、牡丹絵画展・フォトコンテストの実施、貸館事業での文化交流推進などを計画する。