湯本中卒業生にエールを送る天栄中応援団
閉校した湯本中卒業生と天栄中1・2年生の交流事業は20日、湯本中体育館で開かれ、同校で76年間受け継いできた伝統や思いの集大成とも言えるオリジナル曲「忘れない」を全員で歌い、4月から村内唯一の中学校となる天栄中にバトンを渡した。
村のこども未来応援事業の一環。生徒間で思いを共有し合うことで、村の中学の一員としての意識醸成や湯本中の「思いをつなぐ」ため企画した。
湯本中最後の卒業生2人と天栄中1・2年生75人が参加した。
湯本中の2人は今年2月、オリジナル曲「忘れない」を箭内道彦さんと音速ラインの藤井敬之さんの協力で作った。「もう一度作りたいな 時を戻して 楽しかった思い出たち ありがとう」、「忘れない ここで学んだ私たち」など閉校に対する思いを詰め込んだ歌詞で、生徒たちは全員で練習し、歌声を合わせた。
濱津太校長は「これからは天栄中で歌い継いでいきたい」と述べ、生徒らも思いを一つにした。
天栄中の三島木黎心さん(2年)は「湯本中の伝統は僕たちが受け継いでいきます」と力強く伝え、卒業生2人にサプライズとして合唱曲「希望という名の花を」と応援団のエールを送った。
これまで大人数の後輩を持ったことがなかった2人は照れた表情を浮かべながら、新しくできた後輩たちの頼もしさを実感している様子だった。