実験道具など運ぶ御所脇さん オオクワガタにエサをやる成田さん
ムシテックワールドは今年から高校生ボランティアを受け入れており、春休みを迎えた生徒有志が科学実験や自然体験の補助、昆虫飼育の手伝いなどに励んでいる。
高校生に活躍の場を提供することなどを目的に募集し、須賀川創英館と須賀川桐陽の2高校の14人が登録している。
将来、科学館や文化施設で働きたい人、子どもと関わる仕事に就きたい人たちにとって貴重な経験を得られる機会となる。
26日は須賀川創英館高普通科2年の御所脇菜美さんと、須賀川桐陽高数理科学科1年の成田爽良さんが参加した。
御所脇さんは空気をテーマにした科学実験講座を補助し、受講した親子に器具を運んだり、講師による実験のサポート役を担った。「ムシテックは小学生の時によく訪れていました。実験やムシの観察が楽しく、理科好きになるきっかけをくれた場所です。私は将来、障がい者施設で子どもと関わる仕事をしたいと考えており、多くの子どもと接する機会を得たいとボランティアに参加しました。まだ緊張しますが、自分から子どもに声をかけられるよう、頑張りたいです」と意欲を燃やす。
成田さんはニジイロクワガタの幼虫飼育講座の補助や、館内で育てる昆虫の世話などを手伝った。
「小学生の頃は毎週のように通っていました。特に養老孟司前館長の昆虫採集講座が印象的で、著名な先生がムシの質問に答えてくれたことがとてもうれしかったです。今日の幼虫飼育講座の補助では、自分がここで教わったようにわかりやすい説明を意識しました。将来は小学校の先生になりたいので、子どもとのコミュニケーションスキルを磨きたいです。また自分のようにこのムシテックで理科が好きになってもらえるよう、面白さを伝えたいです」とやりがいに満ちた表情を浮かべる。
同館は継続して高校生ボランティアを募集している。実験・工作・自然体験活動の補助で、都合の良い土・日曜日などに活動できる。
時間は午前9時から午後4時まで。送迎はないため、自身で通えることが必要となる。昼食代、交通費は支給し、スタッフジャンパーとエプロンは貸与する。
申し込み、問い合わせは同館(℡ 0248-89-1120 )まで。