竣工した新しい道の駅施設
天栄村が大里地内の国道294号沿いに新設していた道の駅「季の里天栄」はこのほど竣工した。今後は備品の搬入などを行い、5月のオープンに向け準備を進める。
安定した雇用の確保、地域産業力の強化、新しい人の流れの創出などを目的に、村内の生産者や主婦、道の駅関係者などからなる検討委員会で出し合った案を設計に反映し、昨年5月に着工した。設計は水上設計、工事は渡辺建設天栄支店が請け負った。
鉄骨平屋建てで延床面積は698・80平方㍍、売り場面積は現在の約2倍となる。
外観は杉の無垢板をふんだんに使用し、村が誇る豊かな自然との調和を図り、各世代からも親しまれる落ち着いた雰囲気をたたえている。
店内では村3大ブランドの米、長ネギ、ヤーコンを筆頭に、村内生産者自慢の野菜や加工品などが並ぶ予定。
またラインナップを豊富にするためのテナントは、村内事業者がジェラートなどの販売を予定している。
食堂は42席分あり、提供するソバやうどん、ラーメン、定食に村の生産物を使い、美味しさをアピールする。米は食味コンクールで高い評価を受ける天栄米ゆうだい21を使う。
駐車場は思いやり駐車場を含む90台分と、大型車用9台分を確保し、村内外の利用者を幅広く受け入れる。太陽光発電パネルを設けたカーポートも整備する。
オープンの具体的な日程やイベント関係は今後調整する。
同事業はてんえいふるさと公園整備事業の一環で、ウオーキングコースなど含めた公園全体は2~3年後の完成を目指している。
園内の防災備蓄倉庫は既に完成し、道の駅施設と外観の雰囲気を合わせた。村民約5000人の3日間分の非常食などを保管する予定で、気密性の高さなどが特徴となる。役場に隣接する既存の倉庫と分散して備えることで、あらゆる災害に対応できる体制を整える。