風流のはじめ館として初めて短歌・和歌にスポットを当てるテーマ展「須賀川57577展『和歌も短歌もある』」は、27日から6月5日まで同館文化伝承の間で開かれる。入場無料。
須賀川市は松尾芭蕉が紀行文「おくのほそ道」で7泊8日滞在した地として知られ、歓待した相楽等躬を祖に脈々と俳句文化が継承されている。
「俳句のまち」の顔を持つ一方で、多くの市民らが和歌や短歌にも親しむ文化の香り高いまちでもあり、翠ケ丘公園や旭ケ岡公園など各所に歌碑が刻まれ遺されている。
中でも翠ケ丘公園は万葉集に詠み込まれた植物60種が自生し、それらにちなんだ歌碑が建立されている。
今回のテーマ展は須賀川にまつわる和歌の景色に親しむとともに、須賀川出身で明治期の歌人服部躬治(もとはる)や昭和期に活躍した市原正一ら歌壇グループの様々な試みに着目し、須賀川短歌界の歴史や明治以降の近代短歌の関わりを貴重な資料とともに紹介する。
同館の前身でもある芭蕉記念館からも、短歌・和歌にスポットを当てたテーマ展は初めての試み。
会期中は5月27日午後1時半から同館で福島市在住のフリーライターで元県立図書館統括支所・資料情報サービス部長の菅野俊之さんが「須賀川出身の歌人服部躬治の生涯と文業」のギャラリートークを開く。参加無料で要予約。定員は先着順25人。
会場に用意されたカードや箱、積み木に書かれた言葉を組み合わせて、いろいろな短歌・和歌を作る「57577で遊ぼう!」は、クイズラリーとともに会期中はいつでも挑戦できる。ラリーは全問正解者先着20人にオリジナルグッズをプレゼントする。
開館時間は午前9時から午後5時。休館日は毎週火曜日。問い合わせは同館(℡ 0248-72-1212 )まで。