「空想の力を育む」まち目指す 10年先の将来を見据え 須賀川市・円谷プロまちづくり協定 夏までに合同チーム

地域振興文化特撮行政須賀川市

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    連携協定を締結した橋本市長(左)と塚越会長

 須賀川市は本市出身で特撮の神様と称される円谷英二監督が創設した円谷プロダクション(本社・東京)と10年先の将来を見据え、「空想の力を育むまち」を目指し、まちづくり提携協定を締結した。夏までに双方の担当者によるプロジェクトチームを発足し活動計画などを立案する。
 東日本大震災後の平成25年に市とウルトラマンの故郷「M78星雲光の国」と姉妹都市提携し、目抜き通りへのモニュメント設置やオリジナル商品開発、ウルトラなメニューコンテスト、ウルトラマンへの手紙など幅広い取り組みで、監督の偉業を顕彰しつつ須賀川の魅力を発信している。
 今回の提携はハード面よりもソフト面に重点を置き、両者の連携と協力体制をさらに強化・発展させることで、子どもたちだけでなく市民が空想に胸を躍らせ、夢を育み、故郷への誇りと愛着を持ち、さらに豊かな地域社会を構築・創造するような活力あふれる「空想の力を育むまち」実現を目指す。
 円谷プロの全面協力体制のもと、円谷監督がウルトラマンや怪獣を創り出した夢を現実にする「空想の力」を醸成・促進するような事業を積極的に推進していく。
 協定締結式は円谷プロ創立60周年にあたる12日にtetteで行われ、橋本克也市長と塚越隆行円谷プロ会長兼CEOが署名した。今回の協定は令和15年までの10年を一つの区切りに、将来の発展なども視野に期間延長もある。
 橋本市長は「記念すべき日に協定締結でき、須賀川市としても光栄です。姉妹都市とは違った形での両社の関係と絆を深めより発展させ、まちづくりに関して連携する協定を締結しました。市としても大きな意義を持ちます。まちづくりと人づくりをさらに進め、これからも飛躍できるよう、市民とともに努力してまいりたい」と述べた。
 塚越会長は「(姉妹都市提携から)これまでの10年をさらに発展させる10年にできれば。英二監督と支えてきたクリエーターの想像力を両者で顕彰発展させるまちづくりに協力したい」とし、市とともに取り組みたいアイデアがたくさんあると意欲をのぞかせた。

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