10日の凍霜害でナシの現地調査 大桑原地区などで影響大 JA夢みなみ対策本部会議

災害(地震、火災、水害等)農業須賀川市

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    現地で梨の被害状況を確認する佐々木組合長たち

 JA夢みなみ凍霜被害対策本部会議は13日、須賀川農業普及所、県南農林事務所、JA関係者約20人が出席して、しらかわ営農経済本店で開かれ、10日の凍霜害状況について調査結果を報告し、現地調査を行った。
 防霜対策総本部長の佐々木代表理事組合長があいさつしたあと、被害状況について管内21支店が果樹のモモ、リンゴ、ナシ、カキなどの被害品目、被害面積、件数など12日までに把握したものを報告した。
 10日は管内の最低気温がマイナス2度から5度まで下がった。被害面積や件数については調査中だが、防霜ファン設置園についてはほぼ被害ナシか軽微な被害だったという。
 須賀川農業普及所の調査結果として、須賀川市内では大桑原、朝日田、前田川地区で被害が大きく、和田六軒、越久地区で被害は小さかった。鏡石町深内地区で被害調査中などとしたほか、今後の被害対策について、果樹の当面の管理について報告した。
 またJAから農業災害対策補助事業や補助金交付要綱を説明した。
 午後から管野啓二JA福島五連会長、佐々木代表理事組合長、丸山重一代表理事専務、八木喜孝営農経済担当常務、深谷広幸営農部長、職員ら10人がナシ(幸水・豊水)を栽培している須賀川市牡丹園地内の水野一夫さん(80㌃)と前田川地内の安藤茂男さん(60㌃)の畑を現場調査した。
 渡辺和邦すかがわ営農センター次長が満開期の花やめしべの褐変などの被害状況を説明し、開花の遅い花に対して重点的に人工受粉を徹底しても、果形や果面障害の状況は、時期が過ぎないと着果量の確保が難しいなどと述べた。
 防霜対策本部は今後も被害を最小限に抑えるために技術の提供、情報を交換し、被害農家の救済対策を図るとしている。

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