銘柄牡丹を楽しむ来園者 今シーズンの盛況を願いテープカット
須賀川牡丹園開園式は21日、早咲きや銘柄など多くの露地牡丹が咲き競う絶好の晴天の下、関係者ら約40人が参列して同園正面入り口前で行われた。柳沼直三保勝会理事長、橋本克也市長らがテープにハサミを入れ、須賀川の宝でもある同園の盛況を願った。
約10㌶の敷地に江戸時代から250有余年の歴史を受け継ぐ、290種約7000株の牡丹が咲き競う。国内の牡丹園で全国唯一の国指定名勝としても知られる。
今シーズンは開花が歴史的に早まった桜とともに、牡丹も開花時期が早く、大型連休前には多くの牡丹が見頃を迎える見込み。
現在の園内はチューリップやウコン桜、芝桜、サクラソウなどが見頃を迎え、開園式当日から5月末まで有料開園を予定している。まもなく売店そばのシロフジなども仲間入りしそうだ。
開園期間中の入園料は高校生以上500円、小中学生200円。団体15人以上2割引き。開園時間は午前8時半から午後5時。
大型連休中は市民有志団体のステージ発表を30日と5月3、4の両日開催する。
ほかにもフラワーセンターで5月11日まで企画展、花神亭でむかし話や呈茶を催す。牡丹会館では22日から蕎麦処富貴亭が今年もオープンする。
ウルトラマン関連イベントは、29日から5月7日まで園内周遊型「ウルトラマンスタンプモバイルミッション」、5月5日こどもの日は午前11時と午後2時から「ウルトラマンデッカーショー」を開催する。
開園式で柳沼理事長は「須賀川が1年で最も美しい時期が来ました。牡丹園に最初に苗を植えてから257年目を迎え、これから『須賀川の微笑』や『希望の光』など須賀川オリジナルの牡丹も見頃を迎えます。今年もより多くの方々に牡丹を楽しんでもらえるよう、須賀川の宝を継承発展できるよう努めてまいります」とあいさつした。
来賓の橋本市長は「自然災害が相次ぐ中、牡丹は毎年大輪の花を咲かせ、我々市民に前を向く力を与えてくれます。今年は開園式に見頃を迎え素晴らしい花々が皆さんをお出迎えすると期待しています」と祝辞を述べた。
柳沼理事長、橋本市長、市観光物産振興協会長の菊地大介商工会議所会頭、柳沼御三家代表の柳沼陸也さん、酒井清美ふるさとガイドの会会長がテープカットした。