企画展「すかがわの花鳥風月」開幕 珠玉の牡丹画や屏風絵も 須賀川市立博物館

子ども文化須賀川市

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    牡丹画など鑑賞する子どもたち

 須賀川市立博物館の春季企画展「すかがわの花鳥風月」は25日から始まり6月4日まで、会場入り口付近は角田磐谷や松尾敏男らによる珠玉の牡丹画が「絵の牡丹園」とも言える空間を演出し、また屏風絵など普段は鑑賞が難しい大型サイズの作品も多数並び、来場者の足を止めている。
 市ゆかりの作家たちを創作に突き動かした美しい自然「花鳥風月」。作品を通じて優れた感性の一端に触れ、日常の中に隠れた美しさを見つけ出すきっかけを提供する。
 会場で真っ先に目につく牡丹画は、細部へのこだわりや色彩の表現など作家それぞれの特徴がにじみ出ており、対象が同様でも異なる描き方、感じ方があることを如実に伝える。
 会場奥には須田珙中が3頭の牛を描いた春を思わせる「高原」と、雪のように白いサギの群れが飛び立つ「群鷺(ぐんう)」の2作が並び、いずれもアクリルやガラス越しでなく、直に鑑賞できる。
 このほか亜欧堂田善や白雲、飯塚栖圃など江戸から平成にかけて活躍した須賀川ゆかりの作家10人の作品約40点を展示している。
 初日は小塩江小の児童らが会場を訪れ、大きさや色使いに関心を寄せながら作品をじっくりと鑑賞していた。
 会期中の催しとして、こどもワークショップ「楽しくお絵かき!」は5月7日午後1時半から、同館駐車場で「自然」をテーマに、水墨や絵の具を使いふすま大の大作を自由に描く。予約不要で参加は無料。作品は会期中、館内での展示を予定している。
 すかがわ歴史散策「須賀川の花鳥風月をめぐる」は5月20日午前9時から、牡丹園や三嶽神社の白藤、八琉の滝など、絵画や俳句で表現された場所等をバスでまわる。参加費は1500円(昼食・保険料込み)。予約を受け付けている。
 学芸員が作品を解説するギャラリートークは5月6日午前11時からと26日午後2時から実施する。
 開館時間は午前9時から午後5時まで。
 5月18日の国際博物館の日は入場無料。
 問い合わせは同館(℡ 0248-75-3239 )まで。

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