被災地に寄り添い続けた石井さんの写真展
福島空港開港30周年を記念した写真展「3・11からの手紙/音の声」は25日から5月21日まで、空港ターミナルビル2・3階で開かれ、写真家の石井麻木さんが写した震災の悲しみや12年間の歩みを紹介する写真パネル約120枚が並ぶ。
石井さんは被災地に寄り添い続けるため、月命日である11日に被災地に通い続けている。
写真パネルのうち校舎の教室を写したものは、帰還困難区域にある12年前のまま時間が止まったような一室で、子どもたちの手提げ袋などが置かれたままになっていたり、避難時に余震の恐ろしさから耐えるように書かれた「つなみはぜったいこない」などの文字が残された黒板を紹介する。
一方で震災の悲しみだけでなく、震災後に生まれた子どもたちの笑顔や復興を応援する音楽イベントの様子、アーティストたちの応援メッセージなども展示し、日々を生きることの大切さなど伝える。
石井さんは「震災を知らない子どもたちを含め、多くの人に見てもらい、悲しみも喜びも自由に感じてもらいたい」と語る。
本人の在廊日は写真絵本やオリジナルグッズを販売する。時間は午前10時から午後7時まで。
今後の在廊日は5月13、14、20、21日の4日間。