啓発グッズを買い物客に渡す橋本市長 ハンドプレートでシートベルト着用など呼びかける参加者
交通ルール遵守や思いやり運転の励行により悲惨な交通事故を防ぐ「春の全国交通安全運動」は11日から20日まで、各地で広報活動など実施している。須賀川市交通対策協議会など交通関係団体の街頭啓発キャンペーンは10日、イオンタウン須賀川駐車場で行われ、買い物客やドライバーに安全運転や自転車のヘルメット着用をはじめとするルールの徹底を呼びかけた。
広く市民に交通安全思想の普及・浸透を図り、交通ルールの遵守と正しい交通マナーの実践を習慣づけ、市民自らによる道路交通環境の改善に向けた取り組みを推進し、交通事故防止の徹底を図ることが目的。例年4月に実施しているが、統一地方選挙が実施されたため、4年に一度は5月に行われている。
重点事項は①こどもをはじめとする歩行者の安全の確保②横断歩行者事故等の防止と安全運転意識の向上③自転車のヘルメット着用と交通ルール遵守の徹底―3点を掲げる。
キャンペーンは市交通対策協議会、地区交通安全協会、交通安全母の会、交通教育専門員、交通指導隊、須賀川署など関係者ら約100人が参加した。
市交通対策協議会長の橋本克也市長、赤松正広署長、大木正弘安協会長はあいさつで、交通安全運動の意義や重要性を訴え、今年に入って人身・物件事故数、死傷者数のいずれも前年より増えていることを踏まえ、広報活動への協力を呼びかけた。
その後、イオンタウン須賀川内の店舗入り口でお守りの形をした夜光反射材や啓発チラシ、ウエットティッシュを手渡し、自転車安全利用五則、交通安全五則の遵守に理解と協力を促した。
また東部環状線でハンドプレートを掲げ、運転中の携帯電話操作の禁止や全席シートベルト着用などを訴えた。
このほか須賀川署は運動期間中、横断歩行者妨害や速度違反、シートベルト違反などの交通取り締まりを強化する。
また「交通事故死ゼロを目指す日」の20日を前に、19日午前11時から同署や関係団体が街頭啓発活動を実施する。
鏡石町ではシートベルト着用実態調査や街頭広報、幼児向けの交通教室、天栄村では通学路での街頭指導を実施し事故防止につなげる。