深刻な団員不足の対策へ 鏡石町消防団が町に要望活動

消防鏡石町

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    木賊町長に要望書を渡す添田団長

 鏡石町消防団は10日、町への要望活動として添田孝利団長と影山圭一郎副団長が町役場を訪れ、木賊正男町長に新入団員確保など3項目の要望書を手渡した。
 添田団長が要望事項を説明し、「新入団人確保への協力」は2005年度に184人だった団員も年々減少し、今年度は149人と深刻な状況になっていると述べた。団員の負担軽減や活動内容の見直しなど加入しやすい環境を整えようとしているが、町に対し団員の処遇改善や行政区への協力の働きかけなど積極的な協力を求めた。
 「消防設備・人員の有効活用」は、出動の時間帯や分団の状況によって、配備されている車両を有効活用しきれない状況を説明、そのため各分団に配備されている車両また人員について、発災時の即応能力向上のため、配備分団以外での運用を可能にするなど、柔軟な運用が可能となるよう要望した。
 一例として役場に車両を配備し、分団ないし班として職員が役場から現場に直行し初期消火につなげるなどの方法を木賊町長らと話し合いたいと述べた。
 3つ目の「野火火災予防啓発」は、特に春先にかけて農作業のため火入れが行われているが、不適切な作業で火災につながる案件が多いため、適切な実施への指導や、隣接の住宅地への影響等を考慮した上で作業の判断の助言を行ってほしいとした。
 木賊町長は消防団の重要性と現状の深刻さに理解を示し、「団の皆さんと話し合い、これまでの枠組みも再考し、他自治体に先駆けてできることを時間をおかずに探っていきたい」と述べた。

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