最高賞の大賞に印田さん 桔槹吟社の牡丹俳句大会

文化須賀川市

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    俳句とエコロジーを演題にした講話

 桔槹吟社主催の牡丹俳句大会は14日、県内外から約70人が参加してtetteで講演会を開いた。俳句大会最高賞の大賞は印田弘司さん(矢吹)の「膝の子を夢ごと移す蒲団かな」が選ばれた。
 牡丹園として全国唯一の国指定名勝を受ける須賀川牡丹園の開花時期に合わせて毎年開いている大会で、中央俳壇で活躍する俳人らを講師に迎え講演を聞いている。
 今年は俳人協会・現代俳句協会会員で「コールサック句会」運営人の鈴木光影さんを迎え、「俳句とエコロジー」をテーマに、地球の未来やほかの生物というエコロジー的な視座を持ちながら、「いま」「ここ」「われ」を詠むことが、特にこれからは大切であり、それが「エコロジーの俳句」ではないかと提起した。
 須賀川は芭蕉逗留の地、牡丹焚火、松明あかしなどエコロジーに満ちており、身体と心で感じたことを言葉にする「心のエコロジー体験」を基に俳句を詠んでほしいなどと提案した。
 俳句大会には県内外から552句が寄せられ、鈴木講師をはじめ桔槹吟社の江藤文子会長、横山節哉副会長ら同人らが選者を務めた。
 俳句大会成績は次の通り(須賀川は市名略。選者特選・入選句は後日掲載)。
 ▽大賞=印田弘司(矢吹)「膝の子を夢ごと移す蒲団かな」▽市長賞=石橋林石(南相馬)「春光や子牛舐められつつ育つ」▽市観光物産振興協会長賞=斎藤正道(伊達)「鈴虫に留守をまかせる駐在所」▽牡丹園保勝会賞=有馬洋子「白牡丹翳の重さに崩れけり」▽文化団体連絡協議会賞=古河ともこ「あたたかや行きも帰りも遠まはり」▽県俳句連盟賞=高橋富子「白牡丹母は笑つて聞き上手」▽俳人協会県支部賞=永瀬十悟「山桜咲き満ちてよりさみしき木」▽県現代俳句協会賞=古河ともこ「名草の芽子牛に競りの近づけり」▽福島民報社賞=齋藤稔(矢板)「百代のこころをつなぐ白牡丹」▽福島民友新聞社賞=深谷栄子「囀の増した耳たぶやはらかく」▽商工会議所会頭賞=渡辺家造(古殿)「原発へつづく送電線朧」、大河原眞理子(郡山)「草もちと合格通知供へけり」、永瀬十悟「行き過ぎてより初蝶と思ひけり」▽須賀川信用金庫賞=深谷栄子「相談があると猫の子抱いてくる」、江藤文子「職人の地下足袋春をひるがへす」、村田永子「春らららラップで包むにぎりめし」▽阿武隈時報社賞=内山ケイ「冬の果コントラバスの擦過音」▽マメタイムス社賞=渡辺圭子「軽トラの縦列駐車大野焼」▽ウルトラFM賞=深谷栄子「路地裏や人の匂ひの雪残る」▽桔槹吟社賞=髙市宏(郡山)「鉛筆落ちて音の転がる大試験」、野崎キン子(玉川)「芽牡丹や園に光の波寄せて」、村田永子「初虹やほろりと溶ける金平糖」、福島サキ(福島)「新年の来ている小さき郵便受け」

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