5類感染症移行から1週間 徐々にコロナ禍前に戻る あらゆる場面で脱マスク増

天栄村鏡石町須賀川市

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    マスクなしでにぎやかに催される宴会
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    笑顔で給食を食べる児童たち(須賀川一小)

 新型コロナの感染症法上の位置づけが季節性インフルエンザと同じ5類感染症に移行されてから1週間。医療機関受診時など一部を除きマスク着用が個人判断に委ねられ、マスクを外した姿が様々な場面で多くみられるようになっている。
 5類移行前のゴールデンウイークは概ね好天となり、屋外イベントを中心に“ノー・マスク”で一日を過ごす家族連れの姿も増えたが、ウオーキング中もきっちりとマスク着用を続ける市民も少なくない。
 コンビニエンスストアやスーパーマーケット、量販店、小売店の判断も各店で分かれ、ビニールや衝立を設置したままの店舗も残っている。
 来店者も屋外では外したまま、入店時にバッグやポケットにしまっていたマスクを取り出して着用するなど対応を分けているようだ。
 飲食店の中には移行前から飛沫防止用の衝立を外した店も増え始めていたが、移行後もカウンターなどに仕切りを設置し続ける店も見られる。
 変化が顕著に現れ始めているのは各種会合・宴会であり、コロナ禍では円卓一つに4~5人に限定していたが、現在は従前のように8~10人に戻し、乾杯発声前からほとんどの参加者がマスクを外す場面も増えている。
 手酌と黙食から会話を楽しみながらの酒食に戻りつつあり、にぎやかな宴席を給仕する従業員からは「宴会でこんなににぎやかだったな」と喜びの声が聞かれた。
 学校ではコロナ禍前に戻しても良いと児童生徒に指導しているものの、「恥ずかしい」、「心配だ」などの理由で着用を続ける姿もある。教員の判断も分かれているが、熱中症が心配される場合は積極的に外すよう指導している。
 須賀川一小などグループでの昼食を可能とする学校もあるが、現在も黒板側を向いた形で隣同士で机をつけて給食を食べる形式に留まる。
 運動会、中体連などの保護者入場制限や地域との交流学習などの制限もなくなり、徐々にコロナ禍前の教育現場に戻りつつある。
 ただし医療機関受診などマスク着用義務が継続されることもあり、感染時の外来診療や治療費負担など対応が変更されているため、詳しくは各医療機関や市公式ホームページなどを確認する。
 なお今週の気象予報は真夏日になる日が続く可能性が高く、熱中症にかからないよう、適度なマスク着脱を心がけるよう呼びかけている。

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