須賀川美術協会主催、阿武隈時報社など後援の第90回須賀川美術協会展は28日まで、tetteたいまつホールで日本画、洋画、彫刻、工芸76作品を展示している。最高賞の美術協会賞は中田誠会友の「新緑から深緑」が輝いた。
昭和21年に発足した同協会は、長い歴史の中で優れた多くの作家を輩出し、県内外で目覚ましい活躍を見せてきた。
現在も活躍中の作家が多く、近年の美術協会展には高校生ら青少年の作品応募も多く、若さあふれる好奇心と新鮮味豊かな作品が展示会に新たな魅力を添えている。
美術協会展は当地方を中心にした最大規模の絵画芸術公募展であり、平成23年の東日本大震災と令和2年のコロナ禍で2度の休止を余儀なくされたが、記念の90回となる今回は日本画7人7点(学生2人2点)、洋画54人64点(学生22人25点)、彫刻2人3点、工芸2人2点の計65人76点(学生24人27点)が寄せられた。
物故会員の新野修蔵さんの日本画「遊春」、君島主一元会長の洋画「流転 流れる18―5」も会場入り口に展示し話題を呼んでいる。
表彰式は28日午後1時半からtetteたいまつホールで行う。
受賞者は次の通り。高校生の応募者には参加賞を贈る。
▽須賀川美術協会賞=中田誠
▽市文化団体連絡協議会長賞=固山和子
▽マスガ画廊賞=佐藤恵美子
▽TOKUZOギャラリー賞=深谷宏、寺山瑞穂
▽市明るいまちづくりの会連絡協議会長賞=七海美恵子
▽岩瀬書芸連盟会長賞=岩原賢児
▽須賀川商工会議所会頭賞=水野夏希
▽同会議所青年部会長賞=渡邉和夏
▽須賀川信用金庫理事長賞=菊地りつ子
▽青少年奨励賞・水野教材社賞=佐竹良祈、塚原綾香
▽青少年奨励賞・昭文堂賞=吉田武晃、高橋愛佳里、坂本美沙樹
▽2023・第90回須賀川美術協会展記念特別賞=佐々木正子
▽会員努力賞=石井忠雄