交通安全の願いを込めて堂々の鼓笛パレード
須賀川市内10小学校・義務教育学校の児童662人が交通安全の願いを込めて行進する第52回交通安全鼓笛パレードは24日、上北町集会所から本町交差点までのたいまつ通りで行われ、4年ぶりの再開をひと目見ようと多くの市民が沿道に駆けつけにぎわった。
同パレードは昭和47年から、子どもたちの演奏を通して市民に交通安全を呼びかけ、事故の絶無と児童の交通安全意識の高揚を目的に実施している。
コロナの影響などで3年連続中止を余儀なくされてきたが、感染予防や各種注意対策を準備したうえで、関係者らの尽力と市民からの要望を受け再開へとこぎつけた。
参加児童が集合した開会式は須賀川二小校庭で行われ、市小学校長会長の松山佑介同校長が「4年ぶりのパレードです。この3年間参加できなかったたくさんの先輩たちの想いを受け止めながら力強く演奏してください」とあいさつで呼びかけると、全員が「はい」と元気いっぱいに返事した。
来賓の橋本克也市長は「多くの市民が再開を待ち望んでいました。皆さんの演奏で交通安全と元気を届けてください」と祝辞を述べた。
児童代表の佐藤陽菜さん(阿武隈小6年)が交通安全誓いの言葉として、登下校の安全を守ってくれる関係者への「感謝」、交通ルールを守る「決意」、演奏を通して交通マナー「向上」呼びかけの3つの思いを込めたメッセージを発表した。
今年は広島サミットの関係で、これまで模範演奏を披露してきた県警音楽隊の出演は見合わせとなった。
パレード出発点の上北町集会所前でテープカットを行い、橋本市長、森合義衛教育長、赤松正広須賀川署長、大木正弘地区交通安全協会長、松山校長会長、児童代表の奥河龍也さん(長沼小6年)と矢吹陽茉里さん(須賀川三小同)がテープにハサミを入れた。
パレードは公用車・パトカー、プラカード、市旗に続いて、須賀川二、白方、柏城、長沼東、阿武隈、長沼、大東、稲田学園、須賀川三、須賀川一の順番で各校20分程度の演奏を披露した。
各校の校歌や市歌、4年ぶりの復活に合わせた「帰ってきたウルトラマン」など工夫を凝らした演奏が大空に響き、児童たちの元気いっぱいの姿に拍手や歓声が上がっていた。