釈迦堂川の生き物など調査 須賀川一小のESD環境学習

SDGs教育須賀川市

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    釈迦堂川の生き物を探す児童たち
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    遊水会の会員から環境保全を教わる児童

 須賀川市のESD環境学習「すかがわの川」は23日、須賀川一小の5年生約90人が釈迦堂川の水生生物など調べて水質を確認し、身近な環境を守ることの大切さなどを学んだ。
 市はSDGs(持続可能な開発目標)の取り組みの一環として、子どもたちに持続可能な社会を自ら築くための知識や体験活動の場を提供するESD(持続可能な開発のための教育)を毎年実施している。
 「すかがわの川」は身近な川の状況を知り、日常における自分の行動が川の環境や水生生物に与える影響を理解し、考えることをテーマとして取り上げる。
 須賀川一小の授業は、市内で環境保全活動に取り組む「遊水会」の会員6人を講師に迎え、外来生物や川の水質などについて解説した。
 その後、長靴姿の児童たちは市文化センター近くの親水ロードから川の浅瀬に入り、班ごとに網やバケツを使って生物を探した。
 講師のアドバイスを受けてカワゲラやヤゴ、アメンボやヒル、ドジョウなど10種類以上の生物を見つけ出し、「かわいい!」「気持ち悪い!」など大はしゃぎしていた。
 捕まえた生物はプラスチックの容器に入れて分類した。
 アメリカザリガニを捕まえた児童らはウチダザリガニとの見分け方や外来生物が環境に及ぼす影響、水生生物以外に植物でも外来種が在来種を脅かしていることなど教わり、何度もうなずき関心を示していた。
 水質調査の結果は遊水会が後日まとめて同校に提供する。児童たちはそれらをもとに、自分たちにできることを考えるなどして学びを深める。
 このほか今年度は小・中学校と義務教育学校で延べ24回、森林保全や地球温暖化、3R(リデュース・リユース・リニューアル)、食品ロス、リサイクルセンターや再エネ施設の見学など実施を予定している。

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