牡丹台水泳場は今年度中解体 跡地利用など聞き取り協議

スポーツ行政須賀川市

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    今年度解体する牡丹台水泳場

 須賀川市は6月市議会に老朽化と利用者減が問題となっていた牡丹台水泳場の解体工事請負契約議案を提案し可決された。橋本組(橋本和直社長)=加治町=が工事を請け負い、今年度中の解体完了が見込まれる。
 今回の解体範囲には50㍍と25㍍プール、幼児用プール、管理棟、機械整備室の全施設があり、建物解体と杭引抜撤去まで1億9203万8000円で施工する。
 解体工事は令和11年度に道の駅営業開始を計画する(仮称)道の駅ウルトラアグリパーク構想や周辺体育施設との連動性はなく、あくまでも牡丹台水泳場単独事業として進められる。
 今年度中に水泳場利用団体や利用者から意見を聞き取り、跡地利用法などの協議を重ねる。予算措置を図り、来年度から実施計画を立て、新しい活用策を基とした事業始動を図る。
 現段階で水泳場解体跡地への水泳場再開発は考えていない。
 牡丹台水泳場は昭和51年から供用開始し、最盛期には1シーズン延べ1万人以上が利用してきた。しかし東日本大震災以降、利用が1万人を下回り、日照不足などの年は約6000人となっていた。
 コロナ禍などの影響で令和2年度から休場し、翌年3月に策定した市公共施設等個別施設計画で牡丹台水泳場の廃止を計画していた。
 解体後は市民の泳ぐ機会提供のため、公共施設の広域的利用を周辺市町村と協議・検討を重ねる見通しである。