活発な意見を求める添田村長
天栄村の地方創生総合戦略有識者会議は21日、役場正庁で開かれ、移住・定住促進に向け湯本地区の空き家1軒を短期滞在住宅として7月中旬頃から活用し、村での暮らしを体験できるようにするなど、関連事業の実施状況や今後の方針を確認し、出席者から意見を募った。
委員11人が出席し、添田勝幸村長があいさつで活発な意見の提供など協力を呼びかけた。
昨年度の有識者会議は書面で実施したが、その際に寄せられた意見に対し事務局が回答した。
このうち出産・子育て事業は昨年からプロジェクトチームを立ち上げ、全庁を挙げて取り組む。
独身者に対する出会いの場提供は11月にブリティッシュヒルズで婚活パーティを計画している。
続いて各基本目標の取り組み状況や実績値などを事務局が報告した。
新規就農者数は令和2年から6年まで累計8人を目標に掲げ、昨年度は3人が就農し、これまでの累計は6人となった。
新しい人の流れの創出に関し、昨年度は転入数171人で、転出数149人を22人上回った。新型コロナの影響が前年度より少なく、外国人転入数が増えたことなどが要因と考えられる。
コロナ禍で地方移住への注目が集まる一方、空き家バンクの登録が減少している状況にあり、移住希望者とのマッチングが課題となっている。
観光入り込み客数は観光協会と連携したPR事業や村サポーター事業、ファムトリップツアーなども功を奏し、昨年度は目標数30万人を大きく上回る44万7000人となった。
このほか、てんえいふるさと公園整備状況など確認し、有識者が課題解決に向けた今後の取り組みなど積極的に意見を交わした。