多くの来場者を前に落語を語る幸丸さん 真打ち昇進を笑顔で報告する翔丸さん
須賀川市出身の落語家・桂幸丸さんと翔丸さん師弟が出演した「桂幸丸落語会」は26日、市内外から220人を超えるファンがグランシア須賀川に集まり、会場は2人の落語で笑いの輪に包まれた。
女流落語家の三遊亭こと馬さんの古典落語「寿限無(じゅげむ)」で始まり、高座にあがった翔丸さんは15年の修業期間を経て念願の真打ち昇進を果たした喜びを報告して拍手が送られた。
翔丸さんは小話をヒントにオリジナル創作した新作「忍び指南」を語り、大柄な体全体を使ったアクションと軽妙な語りで会場の笑いをさらった。
音曲の桂小すみさんは三味線で「長崎さわぎ」などを披露し、大トリの幸丸さんが自身の師匠米丸さんとのエピソードを笑いを交え紹介し、師匠直伝の新作「スリル」と古典「短命」で爆笑の渦に取り込んだ。
幸丸さんは須賀川出身。昭和52年日大文理学部国文学科卒。大学2年時に米丸さんに入門し、昭和55年二つ目、平成2年に真打ち昇進した。古典落語はもとより、福島弁を交えた郷土の偉人を題材にした新作も人気で、牡丹園園遊会や地元落語会などに出演している。
翔丸さんは5月に待望の真打ち昇進を果たし、7月2日の「笑点」に出演し、真打ち昇進口上を披露する。新宿末廣亭などで昇進披露興行に出演しているほか、10月11日に市文化センターで「真打ち昇進記念落語会」を開く。ゲストに幸丸さん、桂夏丸さん、桂宮治さんらが出演予定。チケット予約は専用フォーム(yoyaku@galaxy.ocn.ne.jp)、問い合わせは電話(090―7838―5397)まで。