熱中症に注意 75歳以上高齢者に多発 を

健康医療消防

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    熱中症注意のチラシ

 連日最高気温が30度前後の暑い日が続き、須賀川地方広域消防組合は特に高齢者に対し熱中症への注意を呼びかけている。
 4日は最高気温が午後0時半に28・8度まで上がり、鏡石町の80代男性が自宅で意識障害、発熱、体の震えなどの症状で午後0時55分頃に救急要請し、須賀川市内の病院に運ばれ中等症だった。
 今年に入って6月末まで、組合管内では19件の熱中症による救急搬送が発生している。
 このうち須賀川市内は7件、鏡石町と天栄村は各1件。
 程度別にみると軽症11件、中等症6件、重症2件だった。
 年齢別では75歳以上が13件と最も多く全体の68・42%を占める。次いで13歳から17歳と、65歳から74歳がそれぞれ2件、7歳から12歳と、40歳から64歳がそれぞれ1件ずつで、子どもと高齢者に多発していることがわかる。
 男女別には男性10人、女性9人でほぼ差がなかった。
 発生場所は住居が12件で全体の63・16%を占める。そのほか公衆出入り場所(屋外)3件、農地などの仕事場、公衆出入り場所(屋内)、道路、その他が各1件だった。
 対策として、のどが渇いていなくてもしっかり水分を補給し、エアコンや扇風機などを適切に使うこと、帽子や日傘で日差しを遮ることが重要となる。また晴天時や暑いときだけでなく、湿度が高いときも発生リスクが高まるため、一層の注意が求められる。
 救急車を呼ぶかどうかの目安として、◯体が熱い◯受け答えがおかしい◯けいれんしている◯真っすぐ歩けない◯意識がないなどの症状が見られた場合は、直ちに119番通報し、涼しい場所で体を冷やしながら救急車を待つことが望ましい。