鏡石町産モモの魅力たっぷり ピーチゼリー21日発売 産学官連携で課題解決へ

行政農業鏡石町

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    ピーチゼリー~レモン風味~
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    商品をPRする関係者たち

 鏡石町産モモを使った新名物「ピーチゼリー~レモン風味~」は21日に発売する。町が包括的連携協定を結ぶ総合プロデュース企業八芳園(井上義則社長、東京都)とともに、地元焼菓子店ボナール(忍田健一代表)、岩瀬農業高アグリビジネス科と共同開発したもので、近年、凍霜害でB級品の割合が増える中、産学官連携による新たな取り組みに期待が集まる。
 県地域創生総合支援事業を活用した。
 5月からボナールの忍田代表が八芳園の黒田達弘副総料理長とリモートで商品の方向性を考え、試作を重ねた。またアグリビジネス科3年生8人も試食し、より美味しい商品の開発に向け意見を出し合った。さらに商品名のアイデアも考え、ついに完成に至った。
 商品は鮮やかな桃色と、白桃の果肉をイメージさせる2層構造となっている。上層はコンポートのモモを主役に、レモン風味のゼリーが食感や甘さを引き立てる。下層はクリーム・ブリュレを敷き詰め、上層と一緒に食べることでひと味違った楽しみ方もできる。
 21日から鏡石町中央のボナールで販売を開始し、24日以降は毎週土・日曜日に数量限定で提供する。さらにかんかんてらすでも取り扱う予定。180㌘入りで価格は420円。
 完成報告と試食会は13日、町役場で開かれ、木賊正男町長と小貫秀明副町長、開発に携わった忍田代表、生徒8人のほか、リモートで黒田副総料理長も出席した。
 中心となって開発した忍田代表は経緯など説明し、「少しでも農家の助けになればという思いで取り組みました。完成して終わりではなく、これから町内でも取扱店が増えるなど、始まりとして広がっていければうれしいです」と思いを伝えた。
 参加者らは完成品を味わい、さわやかなモモの香りと食感のハーモニーに満面の笑顔をこぼしていた。
 なお八芳園では19日から23日まで、東京都港区のポップアップ型ショールームMuSuBuでイベント「福島の桃まつり」を開き、その中で町産モモを使った「シンかき氷」「濃厚ゼリー」など販売する。また町地域おこし協力隊の小柳夫妻による「桃パフェ」のプチクッキング教室も開き、町産モモの魅力をPRする。

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