きうり天王祭 4年ぶり宵祭りに5万人 120店の露店もにぎわう

イベント観光須賀川市

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    キュウリを手に多くの参拝者が並んだ御仮屋

 4年ぶりに本格再開したきうり天王祭の宵祭りは14日、東北電力須賀川電力センター前に御仮屋を設置して盛大に開かれ、市内外から5万人(主催者発表)がどっと繰り出してにぎわった。
 御仮屋前には1年の健康を願い2本のキュウリを奉納する長蛇の列ができ、「元気で過ごせるように奉納しようね」と笑顔でお参りする親子も多くみられた。
 実行委員会手作りの全長8㍍あるジャンボキュウリ模型も御仮屋前に置かれ、奉納の順番を待つ子どもたちが笑顔で記念写真を撮影していた。
 県道須賀川・三春線の並木町~本町交差点区間を歩行者天国にし、焼きそばやお好み焼き、チョコバナナ、かき氷、金魚すくい、くじ引きなど多彩な約120店の露店が並んだ。
 会場には浴衣姿の子どもたちや家族連れがウチワや携帯扇風機を手に露店を楽しみ、口いっぱいに氷菓をほおばり満面の笑顔を見せる子どもの姿もあった。
 8月26日の市釈迦堂川花火大会PRブースやウルトラFMの生中継、須賀川法人会女性部会が夏の節電目標15%にちなんだ「イチゴプロジェクト」ミニウチワ配布、大町町内会の御嶽山神社謹製御朱印頒布なども注目を集めていた。
 きうり天王祭は須賀川市三丁目町内会を中心に組織する実行委員会(渡邉達雄委員長・町内会長)が主催し、270余年の歴史と伝統を脈々と受け継いでいる。
 江戸時代に流行した疫病を鎮めるために、同地の岩瀬神社に祀られる祭神・牛頭天王に当時から特産品だったキュウリを奉納すると平穏が戻ってきた伝承が祭りの起源とされている。
 宵祭りをメーンに、13日は天王さまを御仮殿にお移しするお迎え祭り、15日はお送り祭りを催し、関係者による御神輿渡御も行われた。