新たにDMATも参加 福島空港の消火救難部分訓練

医療消防防災須賀川市

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    負傷者の状態を確認するDMAT

 福島空港消火救難部分訓練は26日、空港エプロンで行われ、今回新たに災害派遣医療チーム(DMAT)も参加する中、トラブルに見舞われた搭乗者の救出救助、応急救護、搬送における連携体制のさらなる強化を図った。
 航空機事故等の緊急事態に対処するため、空港消火救難活動にかかる迅速かつ適切な救難活動の確立・検証を目的に毎年部分訓練と総合訓練を交互に実施している。
 県警本部や須賀川署、県医師会、須賀川医師会、須賀川広域消防本部に加え、より実情に応じた訓練とするため、新たに公立岩瀬病院、太田西ノ内病院、南東北総合病院の医師や看護師などがDMATとして編成した上で参加し、約35機関、約100人が訓練に臨んだ。
 訓練は福島発大阪行きの旅客機が離陸後エンジントラブルを起こし、緊急着陸した想定で、乗客の緊急脱出が始まったところからスタートした。
 消防職員らが乗員・乗客のうちケガ人約20人をトリアージエリアに運んだ。重傷、中等傷など振り分けるトリアージを行い、状態に合わせて異なるテントに運んだ。
 重傷や中等傷のテント内ではDMATが対応に当たり、負傷者の状態を確認、必要な応急処置などを行った。
 終了後は須賀川地方広域消防本部の角田忠義警防課長が講評し、さらなる連携強化に意識を高めた。