須賀川音楽協会創立50周年記念の川田修一トランペットコンサートは28日、市文化センターで開かれ、東京フィルハーモニー交響楽団首席トランペット奏者として活躍する川田さんの凱旋演奏に多くの来場者が感動の拍手を送った。
同協会は昭和47年に創立し、子どもたちに良い音楽を与えたいと半世紀にわたり、会員のコンサートや公開講座、研修会などの活動により市の音楽文化を牽引してきた。
記念コンサートに迎えた川田さんは1984年に須賀川に生まれ、須賀川一小、須賀川一中、安積高を経て国立音楽大に入学し、現在はトッププロとして活躍している。
会場は320席を用意したが、当日劵を求める人も多く訪れたため、急きょ客席を増やすなど好評を集めた。
ピアニストの安田結衣子さんとともに登場した川田さんはトランペットヴォランタリーを演奏した後、「今日を楽しみに待ちわびていました。客席を見ると、よく知っている人、親族、友人とまるで結婚式のようです」とあいさつで笑いを誘った。
「トランペットの魅力を味わってほしい」と同楽器の歴史を解説しながら、事前の告知で予定していた以上の曲目を演奏した。
川田さんの力強く、ときに哀愁を感じさせる豊かな音色に来場者たちは魅了されていた。
「今日は深谷登喜子会長をはじめ、私を育ててくださった先生もたくさんいらしている。今では自分も先生として子どもたちを指導する立場であり、良い循環が生まれている。そうして須賀川の文化発展に携わっていきたい」と述べ、アンコールでは「星に願いを」を高らかに奏でた。