諸願成就を願い僧侶らの護摩壇祈とう 1年の平穏を願い煙を浴びる参拝者たち
須賀川市加治町の羽黒山妙林寺の「朝観音大祭」は10日早朝に催され、午前6時半から本堂前で張堂律俊住職ら10数人の僧侶の大護摩祈とうを厳修した。
古くから観音参りは朝が良いとされ「朝観音に夕薬師」の云われがある。中でも8月10日は参拝すると四万八千日分の功徳が得られると言い伝えられ、妙林寺「朝観音大祭」は須賀川の夏を代表する朝の風物詩の一つになっている。
今年も早朝から多くの参拝者が足を運び厄災消除や諸願円満を願い、大護摩厳修後の護摩壇から立ち上る煙をしきりに浴びていた。
また災害復興支援として、戦国時代に須賀川地方を治めた二階堂為氏公が具足の中に守り本尊として納めていた寺宝「二寸銀十一面千手観音立像」の特別御開帳もあった。
参道には恵び寿屋、ベーカリータマキヤ、鈴木青果店、GALATA COFFEE、かもめ舎の露店が軒を連ねた。