UDLの考え方学ぶ 天栄村教委 特別支援教育研修会

天栄村教育講座

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    学びのユニバーサルデザインを教える髙橋教授

 天栄村教委のは7日、文化の森てんえいで開かれ、早稲田大大学院教育学研究科の髙橋あつ子教授が「学びのユニバーサルデザインで個別最適化を実現する」をテーマに講話した。
 子どもたちにより良い教育を提供するため毎年実施しており、今回は村内の教職員約50人が出席した。
 新学習指導要領では児童生徒の資質・能力の育成に向け、ICTを最大限活用し、これまで以上に「個別最適な学び」と「協同的な学び」を一体的に充実し、「主体的・対話的で深い学び」の実現を目指すことを求めている。
 髙橋教授はその実現に「ユニバーサル・デザイン・フォー・ラーニング」(UDL)が有効であるとして、その理念や実践例など紹介した。
 UDLは目標(何のために算数をやるか、何のために鎌倉時代を学ぶか、など)を中心に据え、児童生徒が自分に最適な方法でその達成を目指す。
 一斉指導では教職員が提示する方法で学ぶことが主だったが、UDLでは例えば同一教室内でタブレットPCや資料集を使う、グループを作って話し合う、教職員にアドバイスを求めるなど様々な方法を子どもの側で選べるようにする。
 髙橋教授は「特別支援が必要な子にUDLで指導するのではなく、多様なニーズに対応し、少数派も大事にされるのがUDLの学習。特に小さい自治体ほど強みにつながる方法だと思うので、ぜひ取り組んでほしい」と訴えた。

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