巨大「平将門」製作に熱 9月9日に「長沼まつり」 私たちのねぶた愛好会

イベント文化観光須賀川市

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 須賀川市長沼地域を代表するイベント「第37回長沼まつり」は9月9日、目抜き通りの金町通りへ4年ぶりに会場を戻して開かれる。ねぶた・ねぷたの部6団体をはじめ、計13団体が参加予定で、秋の長沼を盛大に盛り上げる。
 長沼まつり主役の一画を担うねぶた・ねぷたの部には私たちのねぶた愛好会、矢田野ねぷた愛好会、長沼小、長沼東小、長沼中、須賀川創英館高が参加し、まつり本番に向けて製作活動にも熱が入ってきている。
 長沼まつり立ち上げから参加団体として支えてきた私たちのねぶた愛好会は、平安中期に武家の棟梁として関東武者を束ね調停に反旗を翻した平将門を題材に選んだ。
 将門は坂東下総・岩井の地(現・茨城県南西部)を都に定め、自らを「新皇」を名乗ったが、従兄らの連合軍に敗れて天慶の大乱は収束した。
 武家が支配する新しい世を夢見た将門を高さ3㍍、横幅4㍍の勇壮なねぶたで再現し、守護神の北斗七星の化身である妙見尊星王を背後の力強い龍で表す。神田明神の祭神として今も多くの信仰を集める将門が4年ぶりの長沼まつりを大いに盛り上げるものと期待が集まっている。
 愛好会のねぶた製作は7月からメンバー10人がながぬまラボに集結して取り組み、22日は染色前の書き割り作業で迫力を演出した。
 矢部昇伸愛好会長は「4年ぶりに金町通りに長沼まつりが帰ってきます。今回のにぎわいが来年、再来年の盛り上がりにつながっていくよう、私たちも精いっぱいまつりを楽しみたいです」と話した。
 最終工程に向けた染色作業は9月上旬に本格化し、本番1週間前頃の完成を見込んでいる。