9月10日から始まる大相撲秋場所(9月場所、両国国技館)の番付は28日に発表され、須賀川市仁井田出身の高橋関(24)=本名高橋優太、二所ノ関部屋=は西十両12枚目に昇進し、市内初の関取として15日間の戦いに臨む。
高橋関は相撲ファンの祖父祥武さんの影響で幼稚園の頃から相撲を始め、小学生時代には全国大会で活躍するほど成長していった。相撲の道に進むため中学は単身で新潟県の能生中に進学し、高校・大学で実力をさらに高め、昨年4月から元横綱・稀勢の里が親方を務める二所ノ関部屋に入門し、序ノ口、序二段で立て続けに優勝、これまで全場所で勝ち越すなどの活躍を収め、破竹の勢いで昇進していった。
前相撲からわずか8場所での十両昇進は年6場所制となった昭和33年以降、歴代7位のスピード出世とされる。
高橋関は7月に市役所で市長表敬訪問した際、秋場所への意気込みについて「初心を忘れず、勝ちにこだわりすぎず、自分の相撲を取り切ることで勝ちにつなげたい」と語っている。
母則子さんは「まずはおめでとうと伝えたいです。15日間の長い戦いになりますが、落ち着いて1日1日しっかり頑張ってほしいです。初日は家族で応援に行きます」とエールを送る。
須賀川市と夢みなみ協同組合は高橋関を応援のため、市内で作った米(ぼたん姫)120㌔、ナシ(幸水)・キュウリ各30㌔を二所ノ関部屋に贈る。