3連覇を果たした西袋 7年ぶりの優勝を喜ぶ須賀川一A 自己ベストを目指して走る選手たち
中体連岩瀬支部駅伝競走大会は31日、鏡石町鳥見山陸上競技場と周辺コースで行われ、女子は西袋が48分10秒で3連覇、男子は須賀川一Aが1時間2分1秒で7年ぶりに優勝した。両チームは代表として10月3、4の両日、福島市のとうほう・みんなのスタジアムで行われる県大会でさらなる活躍を目指す。
今年は各校2チームまでの出場を認め、女子5区間12・2㌔に14チーム、男子6区間18・2㌔に18チームが出場した。
コロナ禍で見送っていた開会式・閉会式も通常通り実施し、開会式は中体連岩瀬支部長の邊見浩小塩江校長が主催者あいさつした。
女子は午前9時半、男子は午前10時45分からスタートした。
風があり空気はやや乾いていたものの、高気温と熱い日差しで選手たちには苦しいレースとなったが、一つでも上の順位でタスキを渡せるよう、最後まで懸命に走り抜く選手たちの姿がみられた。
応援に駆けつけた保護者らや仲間たちの声援はトラック内で追い上げようと必死に走る選手たちの背中を押していた。
また事務局は暑さ指数(WBGT)を計測し、水分補給所を設け、養護の人員も増員するなどして体調不良者に対応した。
女子優勝の西袋は1区でキャプテンの安田蒼生さん(3年)が2位でタスキリレーした。3区までトップとの差は徐々に開き、一時は4位まで後退したが、4区から怒涛の追い上げをみせ、アンカーの菅野結芽さん(3年)がゴールテープを切った。
菅野さんは「折返し付近まで2位でしたが『西中なら行ける』『前だけ見ろ』という声援で『行くしかない』と思い、1位を抜かすことができました」と涙を浮かべながら振り返る。
安田さんは「連続優勝のプレッシャーはものすごくて、記録が伸び悩んでつらい時期もありましたが、みんなでハイタッチなどで気持ちを上げて練習してきました。本当に嬉しいです。県大会ではより上の大会につながるよう頑張ります」と喜びを語った。
男子優勝の須賀川一Aは1区で3位、2区で2位と徐々に順位を上げ、3区を走るキャプテンの黒田紫月さん(3年)が圧巻の力走で2位を200㍍突き放してタスキを渡した。4区、5区で2位との差は500㍍ほど開き、アンカーの秋山北透さん(3位)が7年ぶりの優勝を決めた。
黒田さんは「2年連続で2位が続き、絶対に優勝したいという思いはどのチームにも負けないものでした。夏の暑い練習も声を掛け合い、励まし合って頑張った成果だと思います。これからまた個人の課題に向き合いながら練習に励み、東北、全国に須賀川一中の名前を広められるチームになるよう頑張ります」と力強く語った。
大会成績は次の通り。
▽女子の部①西袋(安田蒼生、後藤凛、齋藤桃杏、立石りお、菅野結芽)②須賀川一③鏡石A④須賀川二⑤須賀川三⑥天栄▽男子の部①須賀川一A(溝井颯介、石田大和、黒田紫月、正木勇斗、久永陽貴、秋山北透)②西袋A③鏡石④天栄A⑤須賀川二⑥仁井田A