市内の魅力がにじみ出る作品を展示した西戸さん
須賀川市中宿の国分内科クリニック内の六点美術館は3日から10月31日まで、須賀川市大町の写真家西戸靖貴さん(32)が若い感性で切り取った故郷の魅力を伝える「須賀川大好き写真展」を開き、20点の力作が注目を集めている。
西戸さんは学法石川高を卒業後、静岡県の空港に就職した。仲の良いパイロットから「写真を撮って」と声をかけられたことをきっかけに趣味としてカメラを始めた。
2年前に帰郷し、オンラインで東京のプロに学びながら本格的な写真家としての道を歩み始めた。
初の個展に並ぶ作品は、牡丹園で撮影した雨に濡れる牡丹や、ウルトラの父の頭上に架かる虹、浜尾遊水地に上がった2年前のシークレット花火、滑川神社の上空に立ち上る龍の形をした雲、須賀川リーゼントに展示されたバイクのホールなど。
いずれもユニークな視点で鮮やかに切り取られ、普段何気なく通り過ぎる市内の日常に秘められた美しさを気づかせる作品となっている。
西戸さんは「地元に戻って、昔は気づかなかった故郷の良さ、人の温かさを知りました。作品を通じて色々な須賀川を知っていただけたらうれしいです」と述べ、「市内でもっと個展を開きたいです。また将来はキヤノンギャラリーでも個展をしたいです」と夢を語った。
六点美術館は作品鑑賞のみの来館も歓迎している。