今年の祭り成功へ神事に臨む子どもたち
須賀川市指定無形民俗文化財「桙衝神社太鼓獅子舞」は、10月1日午後1時から境内に続く参道の階段で披露する。宵祭りは今月30日午後7時から、本祭りは翌1日午前10時から行う。太鼓獅子舞の演奏を担当する地元小中学生の練習は4日からスタートした。
桙衝神社太鼓獅子保存会(松川豊保存会長)が、同神社本殿で獅子舞稽古の安全を祈願し、室田定則禰宜が神事を行った。
桙衝神社祭礼は旧暦閏年の10月1日に本祭りを行い、子どもたちの演奏に合わせて太鼓獅子舞を披露している。獅子舞は複数の保存会メンバーが演舞を披露するため、風呂敷の外に複数の足が動く様子から「百足獅子(むかでじし)」の愛称でも親しまれている。
太鼓獅子舞本番の子どもたちは、色鮮やかな衣装に身を包み、大太鼓や笛の曲打ちを披露し、獅子舞はその独特のリズムと演奏に合わせた歩調で、ゆっくり本堂を目指して階段を登る。
太鼓獅子舞披露はコロナ禍などのため平成30年以来5年ぶり。演奏を受け持つ子どもたちの練習も期間が開いているため、松川会長は「コロナ明け久々の祭りですが、成功のためみんなで頑張っていきます」と話した。
練習初日はコロナ感染拡大防止のため、神社での安全祈願祭のみとし、5日から宮本集会所で平日午後7時から曲打ちの練習に励んでいる。