鏡石町臨時議会は8日開かれ、議会改革の一貫で初めて正副議長選立候補制を取り入れ、投票の結果、新議長に角田正美氏(70)=2期=を選任、副議長に畑幸一氏(76)=4期=の再任を決めた。
議長選に立候補したのは角田氏と円谷寛氏(80)=9期=の2人。角田氏は「議員の具体的な情報発信と積極的な地域活動など議会の役割をしっかりと果たし、二元代表制の一翼を担う議会として存在感を示し、地域課題の解決に役立つ存在だと認知されるようまい進してまいりたい」と支持を訴えた。
円谷氏は「昭和、平成、令和にわたって9期目の経験を持ちます。長い議員生活の中でたくさんの議長を見て、議長が何をすべきか学んできました。公平公正な議会運営に努め、活発な議論を展開すべく排除の論理をとらない議会としたい」と所信表明した。
選挙は全議員12人のうち角田氏9票、円谷氏3票で角田氏が当選した。
議長就任にあたり角田新議長は「身に余る光栄であり、職責の重大さに身の引き締まる思いです。さらなる町政の発展と町民福祉向上、公正かつ円滑な議会運営に全力で取り組んでまいります」とあいさつした。
続く副議長選挙は吉田孝司氏(45)=3期と畑幸一氏(76)=4期=が立候補、吉田氏は「執行が政策を実現しやすいようにするのが議会の役割。正常化が必要であり、みんなで議会をやっていく和の心が大切。議員が自由に意見を述べ、議会の中で多数決をもって決めていく。これが議会の正常な形であり、温故知新の精神で議会をまとめてまいります」と支持を訴えた。
畑氏は「議員皆様のお力添えをいただき、町政の繁栄へ円滑な議会運営へ、新議長を支え公平公正な議会を目指します。山積する重大課題解決へ町民、議員、執行部のご指導をいただきながら、迅速的確に課題解決を図れるよう取り組みます」と所信表明した。
投票により、畑氏8票、吉田氏3票、円谷寛氏1票で畑氏の再選が決まった。
畑副議長は「今後とも町議会のさらなる発展に努めてまいります」と述べた。
臨時議会はこのほか、議席指定、常任委員・議会運営委員選任、須賀川地方広域消防組合議会議員など選任した。