4年ぶりに担ぎ手たちが集結した還御 子どもたちが元気いっぱいの神輿パレード
奥州須賀川総鎮守神炊館神社秋季祭礼と須賀川秋祭りは9、10の両日、松明通りを一部区間歩行者天国にして4年ぶりに盛大に開かれ、市内一円がにぎわいと活気に包まれた。
秋季祭礼は慶長3年(1598年)から脈々と受け継がれてきた氏神さまをお迎えして五穀豊穣や1年の平穏を喜び合う祭りで、ご神体をお神輿にお遷しして本神輿が市内29カ所の旗場を渡御した。
9日は午前に拝殿で神事を行い、氏子衆や祭事委員らが祭殿に玉ぐしをささげて祭りの大成功を願った。
夜は大人神輿巡行に参加する13町内・団体のお神輿が勢ぞろいする笠揃いから始まり、4年ぶりの神輿集結にすさまじいばかりの熱気に境内が包まれた。この日に向けて練習を積み重ねた、諏訪町若連太鼓も勇壮な演奏でにぎわいに花を添えた。
神職のお祓いを受けた大人神輿は、神社を出発して松明通りに向かい、担ぎ手たちの「わっしょい」や「そいや、さー」の威勢の良い掛け声が夜の須賀川に飛び交った。
10日は松明通り(北町~本町交差点)を会場に須賀川秋祭りがにぎやかに開かれ、焼きそばやお好み焼きなど40以上の出店が軒を連ねた。台風一過のぎらぎらする日差しの下、インテリアいちむら前でふわふわすべり台、tette前ではウルトラマンブレーザーショーが披露され、子どもたちを中心に元気な声が聞かれた。
ウルトラマンショー終了後は、来場者にウルトラマンどら焼きやパンのプレゼント、ヒーローとのクロスタッチ会もあり大好評を集めていた。
子ども神輿パレードには5町内・育成会のお神輿が上北町からtette前まで巡行し、子どもたちが真っ赤な顔で「わっしょい、わっしょい」の掛け声で練り歩いたり、太鼓演奏や町内手作りの巨大獅子舞披露などもあった。
同日は本神輿が朝から各町内を渡御し、夕方は神様を神社にお迎えするための秋季祭礼を締めくくる還御が須賀川信用金庫駅前支店前から始まった。各町内会から集まった有志ら担ぎ手たちも気合を込めた表情を見せていた。