大寺正晃議員 溝井光夫議員
須賀川市議会の議員改選後初の臨時議会は14日開かれ、選挙の結果議長に大寺正晃議員(61)=無4期、志政会=、副議長に溝井光夫議員(62)=無3期、須賀川未来会議=を選出した。
議長選挙は選出経過を明らかにするとともに、立候補者の信念や議会運営への考え方を表明する場として所信表明会を開いた。
議長選には鈴木正勝議員(70)=公明7期、新政会=と大寺議員が立候補し、抽選の順に所信表明した。
大寺議員は「8年ぶりの選挙戦で議会の新陳代謝は図れたが、投票率は過去最低の45%台の結果となった。投票率の低さは市民の政治参加意欲の低下を示し、議員のなり手不足にもつながっている。皆様とともにもっと市民に『歩み寄る市議会』を目指したい。新たな取り組みとして議会自らが活動する、一般市民対象の『議員の学校』などの取り組みも必要であり、これまでの結果報告に留まらず、市民が議会や市政に関心を持つ機会の創出を狙うものであります。議員定数のあり方などの踏み込みも提案したい。議会活動を通した投票行動や社会参加を促すことも我々議会の責務だと思います。市民が我々と切磋琢磨する議会活動に取り組みたい。市民の声を一つ一つ取り上げ、真剣に議論する姿を様々な形で伝える広報活動にこれまで以上に議会運営委員会と連携していきたい。市民の関心の高い事業を継続調査事項とし、当局と議論を重ね情報提供に努め、もっと市民に歩み寄る議会を目指したい」と支持を訴えた。
鈴木議員は「常設の議会改革常任委員会設置を訴えたいと思います。これまで特別委員会方式でテーマにより、その都度、特別委員会を立ち上げてきたが、これからは様々なテーマ、政策立案に対し、しっかりと能力を高める必要がある。市議会は、様々な委員会の取り組みを通して全国的にも情報公開に進んだ議会だが、さらにしっかりと議会改革に取り組むべく、常設の委員会設置が必要だと考える。当面の政策は、国・県への議会要望活動の定期的な実施、議会活動の中核としての各常任員会の調査・監査・審議・議決内容の明確化、総務・経済建設・文教福祉の3常任委員会正副委員長による連携連合審査で連携強化と総合的な対策を図る、緊急時の議会対応の検証と実効性を高める訓練、会派代表者会議において市民の将来に予想される課題について意見の集約を図り執行機関への議会としての政策提言につなげるの5点を掲げたい。議会としての条例提出が図れるような事務局体制の拡充を含めて取り組みたい」と訴えた。
議員投票の結果、有効投票数24票、無効0票で、大寺議員18票、鈴木議員6票となり大寺議員が当選した。会派構成人数の関係などから、大寺議員は志政会、須賀川未来会議、政悠会、日本共産党須賀川市議団、鈴木議員は新政会、無会派(大内康司議員)から支持を得たものとみられる。
大寺新議長は「皆様のご意見に耳を傾け、中立公平公正な議会運営に努めてまいります」と当選承諾のあいさつをした。
引き続き副議長選挙が行われ、投票24票のうち有効投票数23票、無効1票で溝井光夫議員18票、石堂正章議員5票で、溝井議員に決まった。
溝井副議長は「議長を支え、円滑な議事運営に努めてまいります」と述べた。
臨時議会はそのほか議席決定、各常任委員会構成など審議した(詳細は後日掲載)。