須賀川市9月議会は28日開会し、10月25日まで28日の会期で、単行議案11件、予算・決算議案各3件、報告1件の18件を審議する。橋本克也市長は当面の重要事項として市デジタル田園都市構想総合戦略など11項目を報告した。
主な提出案件は、単行が任期満了に伴う教育委員会委員任命同意、長沼市民サービスセンターで除雪ドーザ1台購入など。
予算議案は一般会計補正予算が歳入歳出に8億5627万8000円。主な内訳は地域食堂等活用支援補助事業250万円、介護老人福祉施設整備事業407万円、牡丹台アメニティ地区整備事業900万円、風評に打ち勝つ園芸産地競争力強化事業3626万5000円。
昨年度一般会計決算は、歳入が予算現額391億299万7677円、調定額369億9164万2308円、収入率94・1%。歳出が予算現額(歳入同額)、支出済額355億6365万866円。執行率90・9%。実質収支額11億6980万677円。
監査委員による報告で市健全化判断比率審査結果、実質赤字比率なし(早期健全化基準12・52%)、連結実質赤字比率なし(17・52%)、実質交際費比率5・2%(25・0%)、将来負担比率55・9%(350・0%)で、いずれも早期健全化基準を下回った。
橋本克也市長は当面する重要事項を報告した。主な報告概要は次の通り。
◇台風第13号などにより被災したいわき市への職員派遣=県を通じ応援要請を受け、19日から22日まで、住家被害認定調査等業務時従事で派遣した
◇市デジタル田園都市構想総合戦略策定=令和6年度を初年度とする5年間の地方創生を推進する戦略ビジョン。各種計画などとの整合を図り、地方創生の充実・強化に継続して取り組み、デジタルの力を有効に活用できるよう進める
◇市地域公共交通計画策定=地域にとって望ましい地域旅客運送サービスを明らかにする、市の地域公共交通の新たなマスタープランに位置づける。高校生から高齢者対象の市民アンケート調査、公共交通事業者などへのヒアリング調査などで、市の現状を踏まえた計画になるよう進めていく
◇市第4次地域福祉計画=再犯防止計画や自殺防止対策行動計画を含めた総合的な計画を策定し、それぞれの立場で支え合いながら暮らすことができる「地域共生社会」の実現を目指す
◇令和6年度当初予算編成=新型コロナの感染症法上位置づけ変更に伴い、社会経済活動は従前の状況に戻りつつあるものの、財政調整基金残高が減少し、市税などの歳入の大幅な伸びが見込めない状況にある。来年度当初予算は事務事業単位の一件査定を実施し、限りある財源を有効活用し、市民サービスの向上を図っていく
◇翠ケ丘公園自動運転実装事業=県内初の取り組みとして6月30日に選定された。今年度は国土交通省などからの伴走型支援を受けながら、地域協議会などの組織体制を構築する予定で、令和9年度の実装へ取り組む
◇本市出身で初の関取高橋関=9月場所では新十両として、初土俵以降8場所連続勝ち越しとなる8勝7敗の成績を収めた。8日に高橋関須賀川後援会を設立した。