須賀川市立博物館 24日から企画展「文字の力」 高校生の書・詩等展示も


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    須田盛秀の書状(博物館新収蔵資料)

 須賀川市立博物館の秋季企画展「文字の力」は24日から12月3日まで、奈良時代から大正時代の文字にまつわる資料約70点が並ぶほか、須賀川桐陽高の協力を得て文学部が創作した詩・俳句・短歌、書道部による書を展示する「書と詩のハーモニー」も併せて実施し、時代を越えて文字に込められてきた思いや願い、文字から読み取れる生きた姿を伝える。
 須賀川に関する墨書時など出土文字資料や中近世の古文書、文字による芸術(書)、須賀川ゆかりの人物の筆跡や絵と書が組み合わされた書画などを見ることができる。
 須田盛秀(1530年―1625年)による書状(同館新収蔵資料)も初展示する。盛秀は二階堂盛義らに仕え、須賀川城の実質的な城代として伊達政宗と須賀川城攻防戦を繰り広げ、伊達軍に徹底抗戦した美濃守。
 また市内の句碑から写し取った拓本、伊達政宗書状(個人蔵)や重要文化財の岩代米山寺経塚出土陶製経筒外容器(承安元年銘)、張堂大龍の書など、様々な時代の文字が解説とともに並ぶ。
 会期中の催しとしてワークショップ「写経で文字の力に触れる」は11月5日午前10時から、妙林寺の張堂律俊住職を講師に、写経に挑戦する。参加無料。
 すかがわ歴史散策「すかがわの文学碑を訪ねて」は11月19日午前9時から、市内の句碑や歌碑など巡る。参加費300円。
 ワークショップと散策は事前予約が必要で、今月11日から受け付ける。
 そのほかギャラリートークは28日と11月10日午後2時から、学芸員が展示資料を解説する。観覧券があれば誰でも参加できる。
 若い世代にも見てほしいと、高校生以下は無料で観覧できる。
 また毎週金曜日と土曜日は午後7時まで開館する。
 さらに文化の日(11月3日)、松明あかしの日(11月11日)は誰でも無料となる。
 開館時間は午前9時から午後5時まで。
 問い合わせは同館(℡ 0248-75-3239 )まで。