「俳画にあそぶ」始まる 風流のはじめ館3周年展


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    多彩な俳画作品が並ぶ風流のはじめ館

 風流のはじめ館開館3周年記念展「俳画にあそぶ」は6日からスタートし、12月4日まで与謝蕪村や安田東獄、村上鬼城らが描いた俳画64点を展示している。
 俳画は俳句と画と書が一体となって表現した作品で、身近な風景や動植物などを題材に、大胆な構図といきいきとした筆使い、余白に賛した俳句との組み合わせの妙が独特の世界観を会場に演出する。
 展示会場入り口には、山形美術博物館蔵の原本が重要文化財与謝蕪村筆「奥の細道屏風」の複製作品(市立博物館蔵)が展示され、白河の関から奥州入りした芭蕉一行のエピソードを紹介している。
 ほかにも当地ゆかりの安田東獄(田騏)画、市原多代女賛の「永き日に~」は、田善の高弟として名高い東獄の可愛らしい一幅で、ほかにも村上鬼城自画賛、渡辺水巴自画賛など俳画らしい作者たちが楽しげに描き寄せた様子がわかる作品が多数並ぶ。
 会期中は22日に灯りワークショップ「糸巻き行灯づくり」、21日までちょこっと古本市、香道と生け花のすかがわ大人塾などを行う。
 展示作品をテーマにしたクイズラリーも行い、先着順で正解者に粗品をプレゼントする。
 問い合わせは同館(℡ 0248-72-1212 )まで。