「御宿場印」で奥州街道に誘客中通りの5信金 地域活性化プロジェクト


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    完成した御宿場印を木賊町長に渡した伊藤理事長(右2)
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    14日から販売する御宿場印

 須賀川信用金庫など県内5信用金庫(福島・二本松・郡山・白河)は奥州街道「御宿場印めぐりプロジェクト」をスタートし、須賀川市や鏡石町などにオリジナルの御宿場印を贈呈し、販売を促すことで、県内32宿場町を訪ね歩く観光の誘客を図る。
 奥州街道の千住に本店を置く足立成和信用金庫の発案で、地域の歴史観光資源である宿場町を活用し、実際に足を運び消費を促すことで地域町おこしを企図した。
 かつて須賀川市には「須賀川宿」、鏡石町には「笠石宿」「久来石宿」の宿場町があったことにちなみ、各宿場町の名と写真や絵などあしらった御朱印に近い「御宿場印」を制作し、各1000枚を贈呈した。
 専用の御宿場印帳(1冊2500円)は全36種類の印を収めることができ、全制覇を促す(福島は4種類、桑折は2種類ある)。
 御宿場印は1枚300円で、収益は贈呈先が印の販売継続・拡大や観光振興に活用できる。須賀川市はflattoと須賀川駅のコミュニティプラザ、鏡石町はかんかんてらすで14日から販売する。
 プロジェクトは12日、白河信用金庫で実施したキックオフセレモニーで本格的にスタートした。
 開始に先立ち、須賀川信用金庫の伊藤平男理事長は10日、鏡石町役場を訪れ、木賊正男町長に2種類の御宿場印を贈呈した。
 伊藤理事長は「地域活性化を図る取り組みであり、積極的に情報発信したい。これを機会に町の誘客、活性化がさらに図れるよう願う」と述べ、木賊町長は「町民にとっても町内の宿場を知るきっかけになる。これが起爆剤となり、32の宿場町のつながりが生まれることを期待する」と感謝を伝えた。
 また「笠石宿」「久来石宿」の文字を書いた込山隆太さん(鏡石中3年)、三瓶真綺さん(同)も同席し、印の完成を喜んでいる様子だった。