緊迫した中で不審者への対応訓練
須賀川署の商業施設不審者対応訓練は12日、イオンスーパーセンター鏡石店で行われ、従業員らが不審者への対応手順や安全確保の方法など確認した。
従業員12人、署員15人が参加し、従業員に訓練の詳細を伏せたまま実施することで、より実践的で緊張感のある状況をつくった。
大声でわめき、不審な行動をする来店者があったと想定し、國分和好警備課長らがサスマタを手に警察官が扮する不審者に注意し、別の従業員が警察に通報した。
不審者はナイフを差し出し「うるせえ!」「近づくな」と一層興奮した様子を見せたが、従業員は冷静に買い物カートなどで行動範囲を防いで店内の安全を確保し、駆け付けた複数の警察官が連携しながら取り押さえた。
佐々木浩孝店長は「反省点はありますが、警察官が駆けつけるまでの時間、従業員同士で協力し合うことが大事だと改めて実感しました」と述べた。
亀田治男生活安全課長は「従業員と客の安全が大事なので、不審者から距離が取れるよういち早く誘導するなど、うまく対応できていました。今回の経験をぜひ業務に活かしてください」と講評した。
最後に署員らは入り口で「POLICEメールふくしま」「指名手配犯人の検挙協力」「自転車のヘルメット着用」「なりすまし詐欺防止」「反射材活用」などのチラシを配りながら協力を呼びかけた。