雨の中を駆け抜けるランナーたち
第41回円谷幸吉メモリアルマラソン大会は15日、子どもから高齢者までのランナー1738人が雨に打たれながらも「忍耐」を発揮して秋の須賀川路を走り抜けた。
須賀川市出身で東京五輪男子マラソン銅メダリストの故・円谷幸吉選手の偉業を顕彰する秋の一大スポーツイベント。
今年はコロナ禍前に近い形での開催を目指し、24部門に2391人がエントリーしたが、天候はあいにくの雨模様となり、当日参加したのは1738人だった。
しかしランナーたちは仲間同士で苦境を笑顔に変え、目標のタイムや完走を目指し、コースを走り抜けていった。
沿道には例年より少ないものの、傘をさした市民の応援もあり、選手たちを後押しした。
特別招待選手のイェゴン・ヴィンセント選手(22)=Honda=は小学女子2㌔とペアの部、君原健二さん(82)は女子3㌔の部で選手とともに走り、周囲を勇気づけた。
ヴィンセント選手は「子どもたちと一緒に走れて楽しかった。一生の思い出になる」と語り、円谷選手について「たった1シーズンで5000㍍からマラソンに転向し結果を残したのは素晴らしい努力であり、感動した」と評した。今後の目標は「パリ五輪1万㍍に参加したい」と述べた。
大会には中学・高校生や、様々な市内団体・企業がボランティアとして協力した。
須賀川・岩瀬勢の入賞者は紙面のみ掲載している。