公立岩瀬病院創立150周年記念式典 今後も地域医療に貢献

医療地域振興須賀川市

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    150周年の感謝を伝える式辞

 公立岩瀬病院創立150周年記念式典は14日、関係者ら約170人が出席してグランシア須賀川で開かれ、明治から令和まで5つの時代を経て当地方の医療を守り続けてきた同院の晴れの日を祝った。
 宗形充企業長は「当院は全国に先駆けて医療の提供と医学教育に取り組んでまいりました。のちの初代満州鉄道初代総裁や東京市長などを歴任した後藤新平伯が明治7年に入学し、この地で2年7カ月にわたり医学を学び、その後の活躍の原点となった青春時代を過ごしました。これまでの歴史の中で幾多の変遷を重ね、東日本大震災からの復興や新型コロナ対応など、多くの困難を職員の英知を結集し、地域の皆さまからの支援と協力をいただき乗り越えてまいりました。今後も当地域への医療に貢献していく役割を果たしてまいります」と式辞を述べた。
 理事長の橋本克也市長は「今後もこの地域において良質な医療を提供し、地域医療の要となる公的な医療機関としての役割を果たしてまいりたいと思いますので、引き続き理解と協力をお願いします。私が直接当院と携わらせていただいたのは、長い歴史の中のわずか10分の1でありましたが、存亡の危機を含め幾多の困難を乗り越えてこられたのは、多くの皆さまの支援協力、尽力のおかげであります」と感謝した。
 土屋貴男院長が明治4年から現在までの「150年の歩み」を映像とともに振り返り、来賓の佐藤宏隆副知事(知事代理)、玄葉光一郎代議士、根本匠代議士、森雅子参議院議員、竹之下誠一県立医大理事長兼学長、大戸斉同大総括副学長医学部同窓会長、宗方保県議、國分啓二須賀川医師会長が祝辞を述べた。
 記念講演は佐藤彰博奥州市立後藤新平記念館館長が後藤新平伯をテーマに講話した。
 閉会後は須賀川商工会議所など地元有志が中心となって実行委員会を組織し、記念祝賀会を催し和やかに150年の歴史を祝い合った。

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