増子選手が念願の優勝 国体陸上少年B3000㍍


  • 画像
    増子陽太選手

 かごしま国体の陸上競技少年男子B3000㍍決勝は17日、白波スタジアム(鹿児島県立鴨池陸上競技場)で行われ、鏡石中出身で中学記録保持者の増子陽太選手(学法石川高1年)が8分5秒32で優勝した。同記録は高校1年の歴代2位にあたる。
 増子選手はレース直後からトップを走るライバルの新妻遼己選手(兵庫県・西脇工高1年)にピッタリと付き、1000㍍付近でトップに躍り出た。しかし新妻選手も離されず、2人のし烈なレースは後続を100㍍以上突き放しながら続いた。
 最終盤の残り100㍍付近で新妻選手がスパートをかけ、逆転を試みたが、増子選手はさらに新妻選手を追い抜く圧巻の走りでデッドヒートを制した。
 ゴール後、2人は軽く抱き合い、健闘をたたえ合う姿もみられた。
 2年連続で同種目に出場し、昨年のレースでは中学新記録を更新したものの上級生に敗れ悔しい思いをした増子選手にとって念願のリベンジであり、地元関係者たちも喜びの声をあげている。
 地元関係者のコメントは次の通り。
 木賊正男町長「おめでとうございます。昨年の全日本中学陸上競技選手権大会男子3000㍍優勝に続き、2年連続での快挙となり、町民に感動を与えていただきました。今後の活躍を、期待しております」
 安藤昭人岩瀬郡市陸上競技協会会長「再び同世代の頂点に立ちましたが、さらに高校全体のチャンピオン、駅伝での全国制覇を期待したいです。また先輩たちのように国際レースで活躍できる選手になることを目指してほしいです」
 なお前日には重量挙げ女子59㌔級で鏡石町出身の遠藤梨季選手(東京国際大)がスナッチ87㌔、ジャーク106㌔の計193㌔で総合準優勝した。