村上監督からアドバイスを受ける生徒たち
須賀川創英館高のスポーツ芸術コースを専攻する2年生12人は13日、福島市出身で東京パラリンピックのボッチャ日本代表の村上光輝監督を講師に迎え、同競技に挑戦した。
同校は2年次から「理系探究」「文系探究」「ビジネス教養」「スポーツ芸術」の4コースに分かれ、生徒自身の興味関心をもとに学ぶことができる。
スポーツ芸術コースはオリンピアンやトレーナー、栄養士など外部講師を迎え、専門的な知識を学ぶ機会を取り入れている。
今回、村上監督は生徒たちにボッチャの基本的なルールを教え、チーム対抗戦を見守った。生徒たちは投げられる残りの球を考慮しながらポイントを稼いだり、相手を妨害するために最適な狙い所を相談しながら決める戦略性の奥深さや、予想が外れることで訪れる様々な局面に一投一投大盛り上がりしていた。
村上監督は「あえて細かく指導しなかったが、プレーするうちに互いのレベルが高まっていくことを実感できたと思う。あらゆる競技でAIが活躍し始めているが、データによる計算や分析より選手自身の主観の方が現状を正しく捉えていることが多い。疲れや調子の上下など自身の感じることを素直に受け止めること、それを打ち明け相談できる相手を持つことを大事にしてほしい」とアドバイスしていた。