4年ぶりに通常開催 11月11日の松明あかし 22団体の本松明が立つ


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    当日のスケジュールなどを確認した実行委員会

 430余年もの長きにわたり脈々と受け継がれてきた晩秋の須賀川を代表する火祭り「松明あかし」は11月11日、4年ぶりに本松明行列や小松明行列、おもてなし広場、御神火奉受式などが復活する。五老山山頂には22団体の本松明が立ち、午後6時半の点火で山頂を炎で包み込む。
 松明あかしは戦国末期、当地を治めていた二階堂氏を奥州の雄伊達氏が攻め滅ぼした激戦の犠牲者慰霊が始めとする。
 コロナによる行動制限明け初めてとなる今年は、一部イベントを規模縮小するなど新しい形での開催を模索するもので、前日の10日は午後6時から岩瀬八幡神社で前夜祭の八幡山衍儀を行う。
 4年ぶりの本松明行列は、上北町集会所前から午後2時に須賀川一中、午後3時からもりたてる会の松明が出発する。上北町・宮先町・中町・本町・馬町・商工会議所前、五老山のルートで移動し、午後4時頃の山頂に着く予定。
 小松明行列の団体参加者は午後5時から妙見児童公園、一般参加は午後5時半から見晴橋駐車場を出発する。午後6時から奥州須賀川松明太鼓保存会の演奏がスタートする。
 大松明に点火する御神火は午後5時15分から二階堂神社で奉受式を行い、神職から岩瀬郡市陸上競技協会が火を受け取り、須賀川吟詠同好会の詩吟に合わせて山頂を目指す。
 tetteと須賀川信金本店営業部では午後1時から午後4時まて「おもてなし広場」の開店、小松明製作コーナー、甲冑武者との記念撮影、戦国鍋ふるまい、地元産農産物の販売などを予定している。
 須賀川商工会議所青年部のおもてなしフードコートは、午前11時から午後9時頃まで、芝生広場に約10店舗のご当地グルメブースが出店する。各種露店は本松明通過後の午後4時半からスタートする。
 松明あかし本番に向けた、第2回実行委員会が23日、関係者ら約40人が出席して市役所で開かれ、当日の最終スケジュールなどを確認した。
 実行委員長の橋本克也市長は「今年の松明あかしは4年ぶりにコロナ禍前と同程度の開催を目指し準備を進めており、街なかの松明行列などの祭事が再開します。松明あかしは400年以上、市民の手で脈々と受け継がれてきた伝統行事であり、今年も皆様からのご理解とご協力で本番を迎えたい」とあいさつし協力を求めた。