特設セットと「ヨロイガー」の特撮体験
須賀川特撮アーカイブセンター開館3周年記念イベント「特撮体験をしよう」と「スーツアクター体験をしよう」は3日、市内外から約70人が参加して同センターで開かれた。
「特撮体験」は講師に特撮研究所の操演技師の中山亨さんや映像クリエーターの島崎淳さんら特撮塾指導者らを迎え、センター収蔵の建物ミニチュアを平台に並べ、それぞれのスマホなどを使って撮影体験した。
「スーツアクター体験」は、レッド・エンタテインメントデリヴァーの役者でプロのスーツアクターの草野伸介さんと特撮研究所の髙栁優一助監督を講師に迎え、アクタースーツを装着してヒーローや怪獣の動き方を学び、実際にまちなかを再現した現場を歩いたり、戦ったり、ポーズを決めたりするポイントを学んだ。
受講生たちは基礎を学んだ上で合流し、建物ミニチュアを並べたセットの中を、特撮塾1期生が考案したオリジナル怪獣「ヨロイガー」がのしのしと歩き、その様子を参加者たちがスマホなどで熱心に撮影体験していた。
また講座終了後は特撮塾2期生らのオリジナル怪獣「エスターガ」が登場、撮影中の特撮映像に参加者たちもエキストラ出演し、貴重な体験を夢中で楽しんでいた。
特撮アーカイブセンターは、故円谷英二監督の出身で、特撮の聖地でもある須賀川に、監督らが基礎を考案・撮影した貴重な特撮関連資料が、時代を経るに連れて廃棄や海外散逸などになっていることから、それらの収集・保管・継承を目的に令和2年11月3日の「ゴジラの日」に開館した。
コロナによる移動制限解除後から市外や海外からも多くの特撮ファンが連日、足しげくセンターを聖地巡礼し、10月末現在で来館者は8万人を超えている。