服部ケサ賞を受ける市赤十字奉仕団 感謝状を受ける溝井前会長 小学生の部最優秀賞の稲垣さん 中学生の部最優秀賞の望月さん
須賀川市社会福祉協議会の創立70周年記念式典・第12回市社会福祉大会は8日、市文化センターで行われ、出席者500人が心を合わせ、誰もが安心して暮らすことのできる福祉社会の実現へ決意を新たにした。
市社協は昭和7年に前身となる「財団法人須賀川町社会事業助成会」を発足、27年に社会福祉事業法に基づき「須賀川町社会福祉協議会」としてスタートを切り、昨年度に創立70周年を迎えた。
コロナ禍のため式典を延期していたが、新型コロナの5類移行や社会情勢などを踏まえて実施した。
式典で石井正廣会長は、これまで様々な困難を克服してきた全ての先達に感謝の意を示し、「我々民間福祉団体は、地域の現状をよく認識し、それぞれの果たすべき任務と役割の重要性を深く自覚し、地域の課題解決に速やかに対応できるようさらに改善していく必要がある。すべての団体が行政との連携のもと、誰もが安心して暮らすことのできる『福祉のまちづくり』の理想を高く掲げ、民間福祉の立場から地域福祉活動を積極的に推進する」との決意を表明、提言した。
また市赤十字奉仕団に服部ケサ賞、溝井正男前市社協会長ら40人・10団体に感謝状を手渡した。
福祉作文コンクール入選者も表彰し、最優秀賞の稲垣結さん(西袋一小3年)、望月紘人さん(須賀川二中3年)が受賞作を朗読した(いずれも受賞者既報)。
来賓の橋本克也市長、大寺正晃市議会議長、北村清士県社協会長が祝辞を述べた。
大会宣言は「市民が、健康で生きがいをもち、安全に安心して誰もが孤立することなく、ともに暮らせる地域づくり」「市民のボランティア活動への参加と、ともに支え合う地域づくり」「社協を地域福祉推進の中核に、社会福祉関係機関・団体、地域住民と協働した地域福祉活動」「共同募金が社会福祉の進展に果たす役割の理解と募金活動」の4点の推進を盛り込んだ内容を須田由利子理事が朗読した。
記念講演は須賀川(旧岩瀬村)出身の落語家桂幸丸さんが「笑う角には福祉来たる」をテーマに、人生100年時代を迎える中、自分らしく楽しく過ごすための秘訣として、健康、笑顔の大切さを伝えた。