松明点火は午後6時半 4年ぶり通常に 11日の「松明あかし」


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    五老山の山頂に設置され、本番を待つ松明

 430余年の歴史と伝統を誇る須賀川の晩秋を代表する炎の祭典「松明あかし」は11日、翠ケ丘公園内五老山山頂でコロナ禍以前の規模で開かれる。飲食物等を販売する露店は午前11時から翠ケ丘公園、午後1時からから須賀川信用金庫本店営業部駐車場とtette前に並ぶ。松明行列は午後2時から須賀川一中、3時から松明をもりたてる会が松明通りを勇ましく歩いて盛り上げる。五老山の松明は午後6時半から順次点火し、秋の夜空を焦がす。
 前夜祭にあたる八幡山衍義は地元町内会の運営で10日午後6時から岩瀬八幡神社で催し、地元住民による小松明行列が山頂まで幽玄の光の列が続く。
 今年は準備などの関係上、姫松明行列や仕掛け松明は見合わせるが、松明行列が須賀川一中と松明をもりたてる会、丸宮会、市民有志らの協力で復活する。
 須賀川商工会議所青年部のおもてなしフードコートは午前11時から翠ケ丘公園芝生広場、おもてなし・イベント広場は午後1時からtette前と信金本店営業部駐車場で小松明製作コーナーや戦国鍋のふるまい、農産物・鉢花などの販売を予定している。さらに松明行列通過後の午後4時半から東町エリアなどを中心に露店が多数出店する。
 小松明行列は午後5時から五老山山頂に向かって出発し、奥州須賀川松明太鼓保存会のステージは6時から全2部構成で始まる。
 松明に点火する御神火は午後5時15分から須賀川城址に建立する二階堂神社で奉受式を行い、岩瀬郡市陸上競技協会所属ランナーが須賀川吟詠同好会の詩吟とともに山頂へ炎を届ける。
 また、福島レッドホープスの選手5人が松明行列と御神火隊に参加する。
 松明あかしは戦国時代に須賀川を治めた二階堂家と奥州の覇者伊達家との激戦で落命した犠牲者を悼むため、430余年もの間、脈々と受け継がれてきた伝統行事。昨年は3年ぶりに複数本の松明が会場で点火したが、会場周辺の安全安心確保のため観覧者と関係者のエリアを分けて実施した。
 松明参加22団体は次の通り。
 笠原工業、日本工営エナジーソリューションズパワー&デジタル事業本部、安部日鋼工業須賀川工場、岩通マニュファクチャリング、須賀川一中、須賀川二中、須賀川三中、大東中、西袋中、稲田学園、須賀川創英館高、清陵情報高、須賀川支援学校、大町青壮年会、自由ケ丘町内会、愛宕町青壮年会、上町青年会、弘法坦青壮年会、緑町町内会、東町あづま会、ボーイスカウト須賀川第1団