暖房器具の安全使用や住警器設置 買い物客らに街頭啓発 須賀川消防署 秋季全国火災予防運動


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    買い物客に火災予防をPRするマモタン

 須賀川消防署の秋季全国火災予防運動に合わせた街頭広報活動は12日、メガステージ須賀川で行われ、これから注意が必要な暖房器具の安全な使用や、住宅用火災警報器(住警器)の設置促進へ職員やマスコットキャラクターのマモタンが買い物客に呼びかけた。
 火災予防運動は15日まで「火を消して不安を消してつなぐ未来」をスローガンに各種広報活動を展開し、防火意識の高揚を図っている。
 メガステージでの啓発活動はチラシやマモタングッズの配布のほか、住警器の無料相談窓口も設置し、取り付け支援や購入代行といった独自の取り組みもアピールした。
 昨年の消防白書によると、火災の原因は1位がタバコ、2位が焚き火、3位がコンロ、4位が放火、5位が電気機器、6位が火入れとなっている。
 特にタバコのポイ捨てや寝タバコ、火遊び等は絶対にしないこと、コンロの消し忘れやタコ足配線に注意すること、強風や空気乾燥時は火入れ・焚き火をしないことなどが火災予防のポイントとなる。
 またこれからの季節は暖房器具の使用機会が増えることから、暖房器具火災を防ぐ7つのポイントとして「ストーブの近くに洗濯物を干さない」「石油ストーブは必ず灯油を使う」「周囲に燃えやすいものを置かない」「電気プラグやコードが傷んでいたら使わない」など呼びかける。
 住警器設置に関しては、住宅火災の死者の約8割が高齢者で、その多くが就寝中に亡くなっていることから、寝室に住警器を正しく備えるよう訴える。
 須賀川地方広域消防組合は設置率向上へ、取り付け支援と購入代行サービスを実施している。
 取り付け支援サービスの対象は65歳以上のみで構成する世帯や身体に障害があるなど自力での設置が困難な世帯。
 販売店か同組合ホームページにある申込用紙に必要事項を記入し、最寄りの消防署に直接もしくは郵送すると、職員が無料で設置する。
 購入代行の利用希望者は最寄りの消防署(分署)に設置された相談窓口に連絡する。
 その後、職員が必要な住警器を調査し購入を代行、購入費を立て替える。
 後日、職員が住警器を適切な場所に設置し、利用者は住警器の実費のみ支払う。
 問い合わせは最寄りの消防署(分署)まで。