タバコのリスクを解説する坪井理事長
鏡石町健康福祉センターほがらかんの開館を記念した健康セミナー「喫煙率全国1位の福島県~タバコをめぐる様々な話題について~」は13日に開かれ、坪井病院の坪井永保理事長が喫煙が自身と周囲の健康に及ぼす影響を詳しく説明し、禁煙への道筋を示した。
新型コロナの影響で4年ぶりとなる健康セミナーで約40人が受講した。
坪井理事長は2013年に全国3位だった県内の喫煙率がコロナ禍などの影響で再び1位となり、2022年現在で全国平均16・1%に対し、県内は21・4%となっていることを解説した。
「タバコでストレスを解消するというが、喫煙により新しいストレスを作っている」と私見を述べ、特にリスクが高い肺がんの予防と早期発見のため、第一には禁煙が求められるが、年1回の検診を同じ施設・クリニックで受けてほしいと呼びかけた。
そのほか喫煙が糖尿病やメタボリックシンドローム、COPD(慢性閉塞性肺疾患)、睡眠時無呼吸症候群などのリスクを高めること、加熱式タバコも有害であることなど説明し、禁煙外来の概要を解説しながら活用を訴えた。